平井秀明
オペラ三部作
について
当合唱団の活動のメインである、
「平井秀明 作曲オペラ三部作」
についての解説
オペラ 『かぐや姫』
(全2幕)
Opera, "Kaguya-hime"
(Princess from the Moon)
in 3 Acts/in Japanese
Music and Libretto by Hideaki Hirai
“日本のプッチーニ”
“一貫して美しい旋律、
心温まるハーモニー”
“斬新、かつ感動的なオペラ” 『キャンベラ・タイムス(豪州)』
“美しい旋律と魂を揺るがす音楽” 『スプラヴォダイ (チェコ)』
“『夕鶴』を超える可能性”
“情感溢れる別れのシーンが涙を誘った・・・惜しみない喝采” 『音楽現代 (日本)』
“素晴らしい国民オペラの誕生に感動”
“『かぐや姫』オーストリア初演(ザルツブルク)は大成功” 『音楽の友 (日本)』
“三世代で楽しめる”オペラ『かぐや姫』は、「竹取物語」を題材に、心に残る美しい旋律が反響を呼び、03年世界初演以来すでに国内外各地(東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、新潟、福井、岡山、香川、徳島、キャンベラ、プラハほか)で30回以上の再演を重ね、“新たな国民オペラ”(『音楽の友』誌)として、注目されている。
海外では、06年、日豪両政府主催“日豪交流年”記念豪州公演、09年、3日前に札止めとなるほど超満員のチェコ・プラハの殿堂スメタナホール公演共に大成功を収め、12年8月、オーストリア・アニフ市の招聘で、世界最高峰の“ザルツブルク音楽祭”開催中に、ザルツブルク、アニフでの2公演を行い、絶賛された。
さらに、『詳解 オペラ名作127』(野崎正俊著/ショパン社)の新装改訂版に、数少ない日本オペラ作品の一つとして収録され、14年2月には、ミューザ川崎シンフォニーホール・リニューアルオープン記念シリーズのフィナーレを飾り、15年8月、終戦70周年記念メインイベントとしてロサンゼルス公演が大成功を収めるなど、今話題沸騰中の作品である。
16年には東京(渋谷)再演、北海道初演(旭川)、福井初演、17年には福井県の能舞台上演、18年には徳島県阿南市市制60周年記念事業公演など、各地での再演が目白押しとなっている。
19年には、『日比谷音楽祭』にて、日比谷公園野外小音楽堂(1,000席)にて満員御礼の野外公演は大きな反響を呼び、21年には、コロナ禍によりダイジェスト動画がU-NEXT生配信(音楽祭として延べ16万人視聴)は多方面で好評を博した。
オペラ 『小町百年の恋』
(全3幕)
オペラ 『白狐』
(全3幕)
”クライマックスでのテーマの回想は実に感動的”
“大スペクタクルを形成・・・ダイナミックで妖艶なバレエが魅せた”
“重厚な書法・・・ダイナミックなバレエまで加えたグランドオペラ
『音楽現代 (日本)』
「第23回国民文化祭・いばらき2008」委嘱で誕生した当作品は、08年11月つくば市のノバホールにおける世界初演で大成功を収め、早くも09年11月には牛久市および、東京公演が実施された。
10年3月、文化庁後援による本格舞台規模での水戸再演の際には、台本、音楽面での改訂も施され、初演時はホール機構上の制約により1管編成であったオーケストラを通常2管編成に拡大し、さらに第2幕終盤の「火祭りの踊り」では、ダンサーを10名に増やして視覚的にもスケールアップを図り、“グランドオペラ”としての完成に至った。
11年3月には、東日本大震災で一旦は中止となった公演が、地元関係者らの熱意により、8月に復興支援チャリティ公演として復活し、12年8月には“常陸国風土記編纂1300年記念”として土浦公演が開催され好評を博し、14年8月に次いで、15年8月土浦再演で8回目の上演を、17年8月、東京での再演が成功し、18年10月茨城で10回目の上演を迎えるなど、急速に人気オペラとしての地位を確立しつつある。
“悲劇的なクライマックスでは聴衆の涙を誘い、万雷の拍手で幕を閉じた”
“甘美な愛と醜い欲望の両極を緩急自在に描写し進行する音楽は説得力があり爽快”
『ハンナ誌 (日本)』
日本近代美術の父と称される岡倉天心が1913年にボストンで執筆した絶筆の英語オペラ台本“The White Fox”を、没後100年・生誕150年に当たる2013年12月1日、“妙高市文化ホール30周年記念事業(公益財団法人妙高文化振興事業団委嘱作品)”として、平井秀明が翻訳・台本・作曲/指揮を務め、日本語版世界初演が行われた。
「白狐」の原作である英語台本を天心が完成し、作曲者(レフラー)も決定したが、結局、生涯作曲されることは無く、“幻のオペラ”とされてきた。その後、2007年に東京藝術大学創立120周年記念企画として、ボストン在住の作曲家戸口純により作曲(未完部分は映像などで補完)され、英語上演が行われたが、日本語での全幕通じての作曲は平井秀明が初めて成し遂げ、妙高市での上演が≪日本語版世界初演≫となる。
14年3月、妙高市での小規模ハイライト再演に続き、同年11月、15年11月と、同市にてハイライト版再演が行われた。さらに、16年9月には、「国際天心シンポジウム」(北茨城市五浦)のトリを飾るイベントとしての茨城初演(ハイライト版)、および、同年11月には、東京初演(全幕・演奏会形式)が行われ、いずれも大成功を収め、2019年11月には、天皇陛下御即位記念「第34回国民文化祭・にいがた2019」主催事業として、妙高市で再演され、事前完売となるなど大きな話題となった。
さらに、同年6月、ニューヨーク祝祭管弦楽団とのオペラ『白狐』プレビュー演奏が多方面から反響を呼び、2022~2023年シーズンには、ニューヨークにて米国初演が決定した。